第271章 よくも私を怒鳴ったな?!

細身でありながらも刺々しい空気を纏った人影が部屋に入ってくる。井上颯人は顔を上げ、微かに顔色を変えた。

大股で踏み込んできた内田由香の目に真っ先に飛び込んできたのは、足元に広がる惨状だった。

彼女は眉根を寄せ、ひどく不機嫌そうに言い放った。

「あんた、何狂ってんの?」

そう吐き捨てるや否や、井上颯人の返答を待つこともなく、由香は床に散らばった残骸を足で蹴り飛ばし、荒々しくソファに腰を下ろした。

井上颯人は深く息を吸い込み、必死に作り笑いを浮かべた。

「いや、なんでもないよ。どうして急に来たんだい?」

黙っていればまだしも、その言葉を聞くや否や由香は吊り目をさらに吊り上げ、金切り...

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